日本における脳科学の危機

川人さんが脳を活かす研究会というのを立ち上げられた.
  http://www.cns.atr.jp/nou-ikasu/
上記URLの中に,この3月付けで甘利先生が執筆された
「日本における脳科学の危機」という文章があって,
  http://www.cns.atr.jp/nou-ikasu/nou-kiki/nou-kiki.html
最近うすうすは感じられていた状況が定量的に示されていた.

今回,NC研究会@玉川の参加者が減ったのもこういう状況(ファンド総量が
減った)を反映しているのかもしれない.

脳科学の歴史を見れば,電気生理fMRIなどによる機能局在発見アプローチは
焼け野原になってきた感がある.しかし点であった機能はダイナミックな系として
理解されねばならない.フロンティアはまだ広大だ.

また,個人的には「脳を創る」にこだわってゆきたい.
近年起こっている統計・物理・情報の融合は実にエキサイティングだ.
人間に近い情報処理装置の設計論がうっすらと見えてきている気がする.
この面白さを何とか若者に伝えなければ・・・!