サラ金と政界

グレーゾーン金利をなくすなんて当然の話が自民党内で紛糾した.貸し金業界が政界工作をしているとの報道.まあおそらくそれ以外に紛糾する理由は考えられない.

議員を選んでいるのはもとを正せば国民だ.地方から国会まで,政界・行政の腐敗報道は目を覆うばかりだ.国民一人ひとりが,自分の頭でどうするべきか考えねばならない.

一方,国民は自己防衛しなくてはならない.銀行もこぞって何とかキャッシュとか何とかローンとか言う貸金業に力を入れているし,大手貸金業と手を組んでいる.テレビで見るコマーシャルは笑止千万だ.どの貸金業も,バランスを大切にだとのたまう.工夫をこらした画面の中で,金利や注意事項がおまけのように表示されている.そもそも,誘惑の貸し手がいなければ借りない人は多いだろうに.何とかキャッシュとか何とかローンとか,どうする〜とか,親近感の出るようなネーミングにしているが,所詮はバブル以前に悪どい響きの染み付いた「サラ金」と同じだ.

貸し金業界は業界をあげて(ほとんどこっそりと)生命保険を担保に金を貸していることと同然のことをしているようだ.この保険が出動する件数は年間3万件強.そのうち,自殺認定を受けたものが1割程度もあるそうだ.この数字を見ても紛糾する議員さんたち.

おまけ:この数字を出してくれた報道番組もまだ感覚がおかしい.日本で成人の自殺率は2.8%で,1割という数字は高いといって怒っているのだ.おいおい,成人の自殺率は2.8%だって異常じゃないか.どんな説明しとんじゃ!