病院のIT化恐るべし

最近奈良市民病院に行く機会があったのだが,そのIT化に驚いた.各診察室にはイントラネット結合されたPCが置いてあり,先生は患者の情報を見るのも,カルテを書くのも,薬を処方するのも,入院日を決定するのもぜーんぶそのソフトウェアでやっていた.複数の病気持ちの患者は,どの担当医の画面にもその情報が出る.医者の間での情報共有もばっちりというわけだ.診療スピードも速いし,処方の間違いも少なかろう.

いいことだらけ?と思ったけど,各先生が少しぴりぴりしている様子が見受けられた.PHSで病棟から頻繁にコールが入る先生もいた.びんぼうゆすりをする先生もいた.処理速度があがっても,休息が増えるのではなく,処理量が増えてしまうからだろうと思った.我々も同じ.IT社会特有のにおいがした.これは美しいIT国を目指して解決すべき問題だろうと思う.