難病支援の減弱やホワイトカラーエクセンプション

あくまで印象であるが,弱いものいじめに見える.

難病支援の減弱が始まりそうだ.パーキンソン病のレベル3までの支援を切る法案が来春にも成立する勢いだ.ホワイトカラーエクセンプションなる,怪しいヨコモジを使って示す事柄は,経団連が強く希望している残業カット制度のことだ.それぞれ一長一短だ.短の方を述べると,前者は,家計にひびくからと言って治療をやめ我慢する人があわられるだろう.急激に悪くなることがなければ良いが.レベルが上がればまた支援は得られるが.後者は,「実質」労働内容や時間に裁量権の無い多くのサラリーマンの収入を大きくカットする可能性がある.成果主義だから成果を挙げねばならず,結局サービス残業が増え,過労死や過労自殺が増えるだろうとも言われる.

それぞれ一長一短だから,少なくとも一長があることは認める.問題は,これら民間に対する制度は,さっさと法律ができてしまうが,官側の問題は大抵玉虫色の決着に終わったり,何年も結論が先送りされることだ.

まず隗より始めよ.これは非常に重要な原理として国民全員が義務教育時代に習ったはずなのだが,どうも官がそうしてくれている印象が薄い.私の不勉強だろうか.

追伸1:
 昨日,京都市がはるか遠くの能登に立てた職員とその家族用の保養施設の話がニュースに上がっていた.客が入らなくなったので,一般人も宿泊できるようにしたところ,現地の民宿と騒動になっている.「30億円以上かけて遠くにつくられたもともとは職員とその家族用の豪華な保養施設」.また怒りがこみ上げる.

追伸2:
 ちなみに,我々は最初からエクセンプションです.まあ,裁量の余地は確かにありますが,成果主義なので忙しくなる一方です.小学校の先生ほどではないですが,報告書の数もどんどん増えていきます.